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ポストの防犯性と修理・交換のポイント

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2020.12.14

何気なく利用しているポスト。その意外な役割とは

ポストは、私たちの大切な郵送物を受け取るための重要な設備です。昨今、通信販売の利用拡大や再配達の削減に伴い、郵送物・荷物受け取りの多様化・利便性が増し、駅やコンビニなどの公共スペースにも宅配ボックスが設置されるなど、好きな時に人を介さず受け取る、そんなニーズが高まり続けているように思います。そのような中、ポストの防犯性はどうなのでしょうか。今回は、ポストの防犯性と修理・交換のポイントについて触れたいと思います。

ポストはプライバシーや財産を守るものでもある

ポストはプライバシーや財産を守るものでもある

昨今、宅配ボックスの普及と情勢も相まって、ますます人を介さずに郵送物や荷物を受け取れるようになってきました。受取人側は、好きな時に受け取ることができ、配送業者側は再配達削減という双方にメリットがあると思います。
しかし、一方では荷物が人の手を離れたわずかな時間帯を狙った盗難被害も発生、増加傾向にあると警察では注意を喚起しています。


警視庁によると、その被害状況とは
配達指定場所に届けられた荷物をすぐ引き取らずに長時間そのままにしたり、施錠設備がない(施錠されていない)場所に届けられた荷物が盗難に遭う
(警視庁|2020年6月24日「宅配ボックスや玄関前に届けられた荷物の盗難被害に注意」より抜粋)

ということで、被害に遭わないように防犯対策を実践してほしいと警鐘を鳴らしています。

その防犯対策として具体例に挙げられているのは、次のような事柄です。
1.荷物の配達指定場所は、施錠設備がある場所を指定する。
2.宅配ボックスやポストは、施錠設備が故障していないか確認し、配達前に施錠しておく。
3.在宅時間に合わせた配達時間を指定し、荷物はすぐに引き取る。

郵送物・荷物は本人の氏名・住所をはじめとした大切な個人情報が含まれている可能性があります。「施錠設備がきちんとされていない」、「取り出し口が閉まりにくい」など、盗られやすい状態にあるポストは危険ということが分かります。受取人が届いていることに気づきにくい面もあるでしょうから、お住まい(戸建て・集合住宅) や管理物件のポストの防犯設備が整っているか確認しておくことが大切です。

ポストも経年とともに防犯性が低下

ポストも経年とともに防犯性が低下

ポストの利用頻度は高く、経年により錠や部品が破損・摩耗し、その機能性は低下していきます。例えば、「取り出し口が変形して閉まらない」「カギが壊れた」などです。
このような状態でポストを使い続けると、郵送物が落ちたり、誰でも取り出せてしまう状況になりかねません。そのような状態は、防犯性に乏しく、前述のような被害に遭ったり、紛失にも繋がる可能性があるでしょう。
また、建物の外側に設置してある場合も、雨風で部品が腐食したり、取り出し口から水が入って郵送物が濡れるなど影響範囲が広がる可能性もあります。本体の状態だけでなく、ポストの利用環境の状態も確認しておきましょう。

建物の美観性や物件価値に影響も

建物の美観性や物件価値に影響も

ポストも戸建て向けや集合住宅・オフィスビル向けなど小型~大型のもの、宅配ボックスと一体型になったものなど、機能性やデザイン性に富んだものまで数多くあります。
集合住宅では、物件選びのポイントとされることもあるそうです。
ポストや宅配ボックスは、エントランスに設置されているケースも多く、いわゆる建物の“顔”になる場合もあり、建物の美観や防犯性、ひいては物件価値に影響を及ぼす可能性もある重要な要素の1つになりえます。

ポストの修理や交換は、まずはプロに相談しましょう

ポストの修理や交換は、まずはプロに相談しましょう

普段、何気なく利用し、建物に当たり前に備わっているポスト。しかし、そんなポストも見方を変えれば、そこに住まう人にとって重要な設備であることがわかります。
現在の防犯性や今後の改善策など、不安なコトがありましたら、まずは信頼できるプロに相談して現場をみてもらうようにしましょう。設置環境や利用環境など、ニーズに合った最適なプランを提案してくれるでしょう。


※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。